ファクタリングは即日で資金調達できるというメリットがある一方、金融機関からの融資に比べて手数料は割高です。
本記事では、ファクタリングの手数料の相場と、手数料以外に発生する可能性のある費用、注意点などを解説します。
ファクタリングの手数料相場
ファクタリングには大きく2種類あり、申込会社とファクタリング業者だけでやり取りが完結する2社間ファクタリングと、その2社に加え取引先との3社間でやり取りする3社間ファクタリングがあります。
特徴としては、2社間ファクタリングの方が「手数料は高いが資金調達スピードが早い」、3社間ファクタリングは「手数料は低いが取引先の同意が必要(資金調達スピードが遅い)」となります。この手数料の差は、リスクの違いによるものです。
また、貸金業であれば下記の利率を超える手数料は違法になりますが、ファクタリングは貸金業ではありませんので、ファクタリング業者が自由に設定可能です。
利息制限法第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
引用:利息制限法 第一章(利息の制限)
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
2社間ファクタリングの手数料相場
2社間ファクタリングの手数料相場は8~25%ほどになります。
一般的に3社間ファクタリングより2社間ファクタリングの方が手数料が高いです。
理由としては、2社間でも3社間でもファクタリング会社は、「売掛債権がちゃんと決済されない」というリスクを背負っていますが、それに加え2社間ファクタリングの場合は「申し込み会社が回収した売掛金をファクタリング会社に支払わない」というリスクを背負っています。
2社間ファクタリングの場合、取引会社(売掛先)からファクタリング会社に支払われるのではなく、一旦申込会社に支払われます。その支払われた売掛金をファクタリング会社に送金しファクタリング会社取引は完了となるのですが、ファクタリング会社に送金せず使いこんでしまう申込会社は一定数おり、中には最初から詐欺目的でファクタリングを利用する方もいます。
当然契約違反のためやってはいけないことですが、実際にこういった事象は起こってしまうので、回収リスクを考えるとどうしても2社間ファクタリングは手数料が高くなってしまいます。
3社間ファクタリングの手数料相場
3社間ファクタリングの手数料相場は1~8%ほどになります。
3社間ファクタリングの場合、売掛金の支払いは取引会社(売掛先)から申込会社に振り込まれるのではなく、直接ファクタリング業者に振り込まれます。
このため2社間ファクタリングの時のような申し込み会社による売掛金の使い込みリスクが無くなり、回収リスクが低くなります。その結果、2社間ファクタリングより3社間ファクタリングの手数料の方が割安になるのです。
債権譲渡登記の費用
ファクタリング業者によってはファクタリング手数料だけでなく、他にも費用がかかる場合があります。
その一つが、債権譲渡登記費用となります。これは司法書士に支払うもので大体相場が決まっており、約4~7万円程度です。
- 登録免許税:7,500~15,000円程度
- 司法書士への報酬:40,000~70,000円程度
債権譲渡登記は、売掛金がファクタリング会社の所有になったと証明するためのものです。債権譲渡登記をすることによりファクタリング会社は二重譲渡のリスクを回避する事が出来ます。
ファクタリング会社から見積りを提示された際、「登記費用は含まれているのか、金額の内訳はどれくらいか」などしっかり確認するようにしましょう。
中には債権譲渡登記をせずに買取してくれる業者もいますが、手数料が高くなる可能性があります。
収入印紙費用
売掛債権を売却する際には、ファクタリング会社と申込会社との間で「債権譲渡契約書」が交わされます。
債権譲渡契約とは、債権の同一性を保持したまま、債権の譲渡人から譲受人に権利を移転させる譲渡契約のことです。これは印紙税法では「債権譲渡又は債務引受けに関する契約書」に該当し、債権譲渡契約書は「第15号文書」として課税対象となります。
しかし実際に必要となる金額は「記載された契約金額が1万円未満の場合は非課税」、「記載された契約金額が1万円以上の場合は200円」となっており、そこまで気にする必要はありません。
オンラインのみでやり取りが完結するAIファクタリングを行っている業者であれば収入印紙代がかからない(ファクタリング会社持ち)場合もあります。
過去の取引回数によって手数料率が変わることも
同じ業者での取引回数によって、手数料率が変わる場合もあります。
注意しておくべき点は、ただ単純に取引回数が増えれば信用が上がり手数料が安くなるというわけではないという事です。
ファクタリングを利用する目的によっても変わって来ますが、利用しすぎると逆に資金繰りが上手くいっていないと判断され信用が下がるケースもありますので、ファクタリング会社がどうリスクを判断するかによるでしょう。
相見積もりも有効
ファクタリング手数料はファクタリング会社が自由に設定できるので、相見積もりするというのも有効です。
手数料だけでなく上記で説明した費用を合わせて、最終的にどのくらいの資金が調達可能なのか確認する事が大事です。
注意点として、相見積もりを依頼する場合は、どのファクタリング会社にも同じ売掛債権を提出しないとその売掛債権の正確な買取価格の目安は分かりませんが、実際に売却する際は同一の売掛債権を複数社に売却しないよう注意しましょう。
複数社に同一の売掛債権を売却するのは二重譲渡と呼ばれる犯罪行為になりますので、絶対に行ってはいけません。
まとめ
ファクタリングはファクタリング手数料だけでなく、他の費用をしっかり理解した上で、最終的にいくらの資金調達が可能なのか理解する事が大事です。
貴方の資金調達の参考になりましたら幸いです。
最後に、クラウド資金調達はあらゆる資金調達方法の中からあなたに最適な資金調達方法をご提案するサービスを提供しております。
クラウド資金調達では、優良なファクタリング会社の中からご自身で自分に合ったファクタリング会社へ一括相見積もりを依頼する事も可能ですし、他の資金調達方法を選ぶ事も可能です。
もし「資金調達はよくわからない」「知識はあるが忙しくて手が付けられない」という方はクラウド資金調達のコンシェルジュサービスにて貴方に合った最適な資金調達方法をご提案可能です。
資金繰りにお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。
\ 優良ファクタリング会社を自分で選択! /
\ ファクタリング以外の資金調達はこちらから! /